いま、なぜ「カニの殻」が注目されるのか 佐藤秀昭 著 文庫サイズ・48頁 まえがき —— 副作用ナシの免疫賦活効果で成人病予防 私たち日本人は世界の中でも一番、海からたくさんの食料を得ている民族です。
ことに「日本人のカニ・エビ好き」は世界的に有名で、実際にカニやエビの輸入量も世界一となっています。
真冬の日本海でとれるズワイガニや紅ズワイガニはえもいわれない美味です。
大釜でゆでたり、焼いたり、しゃぶしゃぶにしたりと、私たちの食卓を豪華ににぎわせてくれます。
しかし、こと甲羅に関していえば、殻は固くて食べられず、少し前までは単なるゴミにしかすぎませんでした。
カニの缶詰工場などでは、わざわざ廃棄業者にお金を払って処分してもらっていたものです。
ところがいま、このカニの甲羅がにわかに注目されてきました。
それは、甲羅の主成分である“キチン酸”が、いろいろな分野で応用できることがわかったからです。
ここ数年の間に、キチン質に制ガン効果やコレステロールを低下させる作用があることなどが動物実験で明らかにされ、一躍、健康食品としてもクローズアップされてきました。
日本人はいまや世界一の長寿国になりましたが、私たちの関心は、同じ長生きでも「いかに健康で長生きするか」にあると言っても過言ではありません。
働き盛りの社会人を襲う「成人病」のうち、死亡原因のトップはガン、二位は心臓病、三位は脳卒中と続きます。
どんなに現代医療が進歩したといっても、これらの病気を治す決定的な特効薬はまだありません。
そういうなかで、成人病へのキチン質の効果がいま大いに注目されます。
このキチン質は、副作用のない、動物性食物繊維からできたすばらしい成分なのです。
詳しくは本文で追々説明していきます。
この冊子を通して、キチン質の効能を理解していただき、少しでも健康に役立ててくださることを願っています。
目 次 —— 第1章 注目の新素材“キチン・キトサン”の姿 ・“キチンキトサン”ってなに? ・話題沸騰!マスコミに続々登場 ・カニ殻が人工皮膚に変身 ・農業に革命おこすスグレモノ 〈コラム〉鮮やかな赤色は酸化が原因 第2章 凄い効力で病気予防 ・“第六の栄養素”食物繊維が豊富 ・病気をはね飛ばす物凄い ・免疫効果 コレステロールを低下させる ・脳卒中や心臓病を予防 ・注目されるガンの抑制効果 ・肝臓を守るツヨーい味方 ・有害菌を排し、有用菌を増やす整腸剤 〈コラム〉カニは冬がうまい 第3章 服用の仕方&体験談 ・副作用がないから安心して利用できる ・自然治癒力をパワーアップ ・わたしはコレで病気を治しました 【ハート出版ふるさと文庫】カニ・エビの「殻」キチンキトサンが効く