致命的についてフランス人100人に訊いてみた

第5回小学館ライトノベル大賞・優秀賞！！＜br＞＜br＞海里克也（うみさと・かつや）は保健室で目を覚ました。

＜br＞なぜここにいるのか？＜br＞保険医の鏡（かがみ）によると、階段で転んで気を失っていたらしい。

＜br＞……覚えていない。

＜br＞　十歳のとき、大きな事故で両親と記憶を失ってしまった克也には、ここ数年の記憶しかない。

＜br＞　それはいいのだが……。

＜br＞＜br＞「見えないモノが見えてない？」＜br＞そんな鏡の問い掛けにドキリとする。

＜br＞＜br＞ーー自販機の陰に倒れている少女の身体ーー靴箱や鞄に入れられた不幸の手紙ーー。

＜br＞思い当たる節はある。

＜br＞これは幻覚？　それとも、もう一人の自分が……いる？＜br＞＜br＞少女の死の映像と指の感触、克也の過去に怯える担任教師、克也を殺人鬼と呼ぶ赤鬼のような形相の男。

＜br＞追い詰められた克也は、唯一の心の支えである幼なじみの宮崎ひなた（みやざき・ひなた）のもとへ向かう。

そして彼女が、幻覚に見る少女だと気づく……。

＜br＞＜br＞真実は目に映るーー？＜br＞＜br＞『Kanon』『AIR』『CLANNAD』『リトルバスターズ！』『Angel Beats!』など、ヒット作を生み出し続ける、Key（株式会社ビジュアルアーツ）の麻枝准氏もその筆力を賞賛！　「第5回小学館ライトノベル大賞」にて優秀賞を受賞した問題作、ついに登場！＜br＞＜br＞※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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